立式と計算前処理
問題を解いて、式を立て、数値を代入して、いざ計算。
ここまで正しかったのに、計算でミスをしてしまっては、徒労に終わります。
まぁ、計算結果が選択肢に無くて、文字通り路頭に迷うとなります。
1種や2種の二次試験のような論述試験ならば、計算を間違えても、部分点が期待できますが、3種の択一方式では0点ですから、厳しいです。実際に計算をするときの注意点を書いてみます。
- 判読可能な範囲で丁寧に式を書いて、ついで、数値代入
- 小数点以下の数字は右上に一回り小さく記載
- 場合によっては、分母分子の約分をしたり、10のべき乗を纏めたりする。(無理にやらないこと。計算機に表示される範囲なら、やらない方が時間の節約になる)
- は説明不要ですね。私のような悪筆(自分でも読めない字を書いてしまう)はスピードを犠牲にしても、心掛ける項目です。
- は、会社生活で教えられた技。小数点以下の数字であることを明示でき、位取りの誤りを少なくすることができます。例を挙げると、$$\pi=3.^{14159}$$
- は例を用いて説明します。
電卓操作
電卓操作を以下のような記号で表します。
[+][-][×][÷][√][=]
例えば、令和3年度 電験3種機械 問6
$$ \%Z_s=\frac{Z_nP_n}{V^2_n}=\frac{6.90\times3000\times10^3}{6000^2}=\frac{6.9\times3}{6^2}=0.575=57.5[%]$$
ここで、6.90[×]3000[×]1000[÷]6000[÷]6000[=]と打鍵して0.575の答えを得ても良いが、6.9[×]3[÷]6[÷]6[=]と10のべき乗を纏めてから、打鍵しても良い。前者は10のべき乗によっては電卓の桁オーバーフローになることがあり、この場合は、10のべき乗を先に纏めておく必要があります。
また、後者は、6[×][=][÷][=][×]6.9[×]3と打鍵しても良い。
但し、お使いの電卓が[×][=](2乗にする)や[÷][=](逆数にする)に対応していることが必要になる。電験3種ではあまり出番はないかもしれないが、2種では、この機能がないと、計算スピードに後れを取ります。
私が使用した電卓
電卓は試験の際、唯一の相棒です。絶対的な信頼関係が必要です。
- 適度な大きさで、打鍵しやすいこと。
- 数字表示が見やすいこと
- 打鍵したつもりが入力されていなかったり、2重入力にならないこと
- 先に述べた、[×][=](2乗にする)や[÷][=](逆数にする)に対応していること
私は、近くのカインズホームで購入した電卓を愛用しました。上記の4条件にかないます。信頼できる相棒です。